「彩の川」の名前の由来

  「由来」というと大そうに聞こえますが、なんでこんな名前にしたのかいちいち聞かれるのも面倒なので、冒頭に「言い訳」を述べておきます。

  最初に先ず「川」というキーワードが浮かびました。
  これは、トップページにも書いていますが、身体の中の物質伝達が淀みなく潤滑に行われることが健康を維持するために重要であるということを表したかったからです。 「流れ(fluent / flow / stream)」「循環(circulation)」「(血管やリンパ管の)管(pipe / tube / flue / line)」「伝播(transmission)」あたりで、「耳触り」の良い言葉を捜してみました。 これらを色々文字って考えてみましたが、結局「川」より良いワーディングは思いつきません。 「漣(さざなみ)」はちょっと違うかな。 私の語学力の限界です。

  次に「川」だけでは寂しいので、もう少し色を付けたいと思いました。
  私が患者として行った「理学整体」も、最初に習った「バランス活性療法」も、症状が出ている「部分」を治すという考えが希薄です。 たまたま症状がそこに出ただけで、根本的な原因は身体全体のバランスの崩れだという考え方です。 すなわち、「部分」ではなく「全体」というわけです。 身体の中の「流れ」も、1箇所滞っているところを改善しても、すぐ次に別の場所が滞ってしまうようではダメなのです。
  この考え方をネーミングに反映するには、「1本の川」ではなく「いっぱいの川」とすれば良い…。 単純ですね。さて、「いっぱいの」というのをどう表現しようか。
  「百」「千」「万」「億」「萬」「数多」「幾多」「無数」…。 「百」じゃ少ないし、「万」や「億」だと金融関係みたいだし、「萬」は100円ショップみたいだし、他は語呂が良くないし、残りは「千」か。 という訳で、最初は「千の川」と名付けました。
  ところが、不幸なことに当時「千の風」が大流行していました。 これのパクリと思われるのも癪だなと思っていたところ、やはり実家でボロクソ言われて、果てには「秋川医院」という別名をもらってしまいました。

  さて、どうするか。
  実は、私が結婚して最初に住んだアパートの名前が「彩(あや)」ということもあって、「彩」という字は以前から気に入っていました。 「彩」は「あやなす」「いろどる」「あかり」と読みます。 「いろとりどりの」と考えると「いっぱいの」という意味もインプリシット(implicit)に持っていると思われます。
  と言うことで、「彩の川」に決定!もう何を言われても変えませんよ。 埼玉の方、よろしく。

醒ヶ井
いろとりどりの川−滋賀県の醒ヶ井(私の田舎の近くです)