日本理学整体学会公認
Therapeutic Manipulation without Pain
左の写真は、ご存知フランスはパリ、ルーヴル美術館所蔵の「ミロのヴィーナス」です。
ミロのヴィーナスは人体の理想のバランスとされる黄金比を完璧に所有していると言われています。
腰のくびれに関しても例外ではなく、ウェストがヒップの70%(WHR (West Hip Ratio) = 0.7)という理想の身体になっているそうです。
ちなみに男性の場合は90%が理想だそうです。
「腰痛のメカニズム(1)〜(3)」では、腰椎の湾曲が大切であることを説明しました。
腰椎が前方に湾曲(これを「前湾」と言います)することによって、腰回りの筋肉も背骨も最小の力で身体を直立させることができます。
そして、腰椎が前湾することで腰のくびれも発生します。
下の写真を見てください。
これは同じ日の同じ時間に撮ったものですが、
(a) の方が腰のくびれができているでしょう。
(a) と (b) の違いは何かというと腰椎の前湾があるかないかです。
(b) の写真を撮るときにわざと腰のところを丸めて前湾を無くしました。どっちが格好良いですか?
当然 (a) ですよね。
人体に限らず機械でもなんでも見た目がカッコいいというのは、ほとんど例外なく機能も優れています。
腰も同じです。
くびれてカッコいい腰は腰痛とは無縁なのです。
そして、くびれてカッコいい腰を作るには腰椎の前湾が大切なのです。
以前、大腰筋を鍛えると腰回りが見た目、細くなると言いましたが、これも同じ理屈です。
大腰筋は腰椎から始まっていますので、大腰筋を鍛えることで腰椎の正しい前湾を作ることができます。
そして、正しい前湾ができることによって、腰にくびれができて細く見えるのです。
(a) (b)
次回は、腰のくびれを作るために必要な腰椎の前湾について、ちょっと面白い話を準備しています。 お楽しみに。