日本理学整体学会公認
Therapeutic Manipulation without Pain
「牽引はやめてください。」「頸が辛くなければ頸椎カラーはしないでください。」
この2つが最初に整体院に行ったときに言われたことです。
当時は頸椎を牽引してもらいに、週3回ほど整形外科に通っていました。
牽引中に背骨が痛くなることがあったが、頸のためだと思って我慢していました。
しかし整体院の先生のお言葉もあり、整形外科の老先生に「牽引のときに背中が痛むんですが…」と恐る恐る申し上げると、「じゃあやめましょう」とあっさり言われた。
今までの我慢は何だったんだ!
頚椎カラーはそろそろ外してもいいよと言われていたので、すぐにやめました。
さて、整体の話に戻ります。
(1)にも書きましたが、まず最初に上半身裸になって写真を撮られました。
このときの写真が図1です。
図1(a)の座位を見ていただくと左右の肩甲骨付近の大きさが全く違うことが分かると思います。
右肩は大きく膨隆しているのに対して、左肩は萎縮して腋が詰まったような感じになっています。
さらに図1(b)の立位では腰の付近から背骨が大きく右に傾き、それを矯正するために頸部が左に傾いています。
図1-1に注釈を入れましたので分かるかと思います。
左肩から頸にかけての赤い部分は、私のシンボルマーク(あざ)ですので気にしないでください。
1回目の施術後の写真が図2です。
立位ではまだ湾曲が残っていますが、座位では左右のアンバランスが大きく改善されているのが分かっていただけるかと思います。
たった1時間の施術、しかも手足を軽く引っ張ったり回したり、持ち上げてポトンと落としたりという不思議な施術で…。
自分自身の感覚としても左右の肩から腋の下にかけての様子が全くこれまでと違う。
特に左肩が自分のものではないような感じ。
さらに感動は夜に来ました。
布団に横になったときの感触がこれまたこれまでと全く違うのです。
当時の日誌を見ると「背中がフラットになった感じ」「無意識に右足を上に組んでいたのが無くなった」と書いています。
これはすごい!本物だ!というのが当時の素直な感想で、それからせっせと整体院に通いました。
最初に整体院に行ったのが2月6日、その後2月は計10回、3月は計6回と結構なペースで通っています。
余談ですが、私は普段は日記を付けるようなまめな人間ではありませんが、なぜか大病をしたり入院したりすると闘病日誌を付ける癖があります。
そして当時の日誌を見ると、その間、頸・手・肩・股関節・膝、至る所に痛みが出ては消えしている。
それでもなぜか好ましい痛みに感じて、お構いなしにどんどん通い続けました。
18回目の施術後に撮ってもらった写真が図3です。
写真で見る限りは、座位も立位もほとんど左右対称に治っていることが分かるかと思います。
但し、触診されるとまだまだアンバランスは残っています。
完治を目指して、その後も継続して治療に通っています。
以上が、私と整体との出会いです。運命の1週間が私に与えてくれたプレゼントだと思っています。